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商品の選択肢が増えて、少しはメリットがありそうですが、新商品の大部分は、やはりぼったくり商品だからです。
少しはよさそうな商品も出てきています。
それなりに新しい金融商品で、広告も比較的ひんぱんに出されているものを取り上げてみましょう。
広告の中央に「SRI(社会的責任投資)」という言葉が出てきます。 その上に例が出ていますが、「地球に優しい企業、男女が平等な企業、消費者第一の企業、文化に貢献する企業、顧客を騙さない企業」などの評価基準で、社会的な責任を積極的に果たしている企業を選んで、その株式で運用する「株式投資信託」です。

このタイプの投資信託はSRIファンド(社会的責任投資ファンド)などと呼ばれます。 日本では、当初、SRIファンドと言えば「地球に優しい(環境問題に積極的に取り組んでいる)企業」だけを選んで投資する株式投資信託、いわゆるエコファンド″が中心でした。
ところが、この広告の投資信託は、雇用において男女が平等かどうか(女性が働きやすいように配慮しているかどうか)などの基準でも、投資先の企業を評価するようです。 また、広告のファンド名称の下に「インデックス型」とあるように、この投資信託は株価は200社の株価を指数化した、『○○○SRIインデックス』に連動する投資を目指します。
先ほどの評価基準で200社を選び、その株価を指数化したものです。 じつは、資産運用商品としてのSRIファンドの評価は、さほど芳しいものではありません。

日本だけでなく、アメリカなどの海外でもSRIファンドはたくさん存在しますが、平均的にみて運用成績はよくないようです(2004年までの数年間の実績で評価)。 SRIファンドに関連して新聞や雑誌で何度か取り上げられたのが、アメリカのある投資信託会社が運用する悪徳ファンド(社会的無責任ファンド)″です。

道徳的な評判が悪いビジネスをしている企業、具体的にはタバコ・酒・ギャンブル・武器などを扱う企業に投資するファンドです。 SRIファンドとはまったく逆の基準で投資する悪徳ファンドの方が、平均的なSRIファンドよりずっと運用成績がいい(2003〜04年)とのことで、注目されました。
要するに、資産運用商品としての魅力だけをみると、SRIファンドはさほど有利ではありません。 だから、仕事や日常生活の上で道徳的に行動するかどうかと、資産運用でどの企業に投資するかは別々のものとして考える方が、効率的です。

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